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【2020年度版】カルビーの企業研究|気になる年収と志望動機のヒント|就活・転職に

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こんにちは。misato です。

 

私は採用担当の経験があり、今でもリクルーター活動を行っている大手メーカー勤務の社員です。

 

元採用担当者の経験上、やはり企業研究を熱心にやっていただけた方の志望動機、この会社で実現したいことにはグッと心を掴まれます。

 

その方が活躍するイメージもつきやすく、一緒に働いてみたいと思えるからです。

 

つまり企業研究を制する者は合格への可能性が一段高くなります。

 

企業研究のやり方について詳しく書いていますのでよかったらこちらも参考にしてください。

 

 

こちらでは採用担当者の視点で企業研究をしてわかったその会社のポイントを書いております。

 

今回はお菓子メーカーの中でも人気のある「カルビー株式会社(以下、カルビー)」の企業研究です。

 

カルビーへ転職、就活をご検討中のみなさんの参考になれば幸いです。

 

基本情報

まずはカルビーの基本情報です。

 

社名

カルビー株式会社

創業

1949年

本社所在地

東京都千代田区丸の内1-8-3

従業員数(単体)

1,735名

平均年齢

39.5歳

平均勤続年数

14.9年

平均年収

719万円

(2020年3月時点の情報です)

 

業績推移

カルビーの直近5年間の業績の推移についてみていきましょう。

 

売上高

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(ホームページをもとに作成)

売上高に関しては大きな変動はなく2,500億円前後で安定していることがわかりますね。 

 

直近通期決算における売上高の前年比は103%と好調です。

 

この5年間の売上高伸長率は104%と増収になっています。

 

営業利益

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(ホームページをもとに作成)

営業利益に関しても280億円前後で安定していることがわかりますね。

 

直近通期決算における営業利益の前年比は103%と好調です。

 

この5年間で利益は△2%減少しています。 

 

営業利益率は大手菓子メーカーの中でトップレベルです。

 

菓子メーカーの中で10%以上の営業利益率をただき出している企業は他に森永製菓(10.2%)が挙げられます。

 

 

事業内容

まずはざっくり、どういう事業がどういう規模を占めているか大枠をつかみましょう。

 

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(ホームページをもとに作成)

最大の売上高は国内スナック、2位以下は海外スナック、国内シリアルとつづきます。

 

つづいて利益も確認しましょう。

 

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(ホームページをもとに作成)

※利益調整額は除いて算出しています。

 

カルビーは利益の開示は事業別ではなく国内・海外という分け方となっています。

 

利益の大半を国内事業で稼ぎ出しており、残念ながら海外利益の貢献はまだ少ないです。

 

改めて売上高、営業利益、営業利益率の一覧です。

 

  売上 営業利益 営業利益率
国内事業 2,105億円 267億円 12.7%
海外事業 455億円 10億円 2.1%

 (ホームページをもとに作成)

 

POINT

 

・最も売上の貢献が高いのは国内スナック事業

 

・最も利益の貢献が高いのも国内事業

 

・最も利益率の貢献が高いのも国内事業

 

これらのポイントを頭に入れた上で、事業の詳細について確認していきましょう。

 

国内スナック

こちらは国内市場におけるスナックの売上が含まれています。

 

代表商品は下記の通りです。

 

「ポテトチップス」

「じゃがりこ」

「Jagabee」

 

「じゃがポックル」などのお土産商品も数多く取り扱っています。

 

国内スナック市場において5割以上のシェアを有する圧倒的トップシェア企業です。

 

国内シリアル

こちらは国内市場におけるシリアルの売上が含まれています。

 

代表商品は下記の通りです。

 

「フルグラ」

 

国内シリアル市場においても4割弱のシェアを有するトップシェア企業です。

 

海外スナック・海外シリアル

海外での主な展開エリアと商品をまとめると下記の通りです。

 

・北米

「Harvest Snaps」オーガニック豆を使用したスナック

 

・中華圏

「フルグラ」越境EC、国内ECの活用

 

・インドネシア

「Potabee」ポテトチップス

「Krisbee Krunchy」コーン系スナック

 

その他エリアとしては韓国、タイ、シンガポール、オーストラリアなどでも展開をしています。

 

エリア別の売上構成比はこちらです。

 

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(ホームページをもとに作成)

主な展開エリアは北米、中華圏、英国、インドネシアで、最も売上の貢献が高いのは中華圏です。

 

海外子会社にCalbee North America, LLCや青島カルビー食品有限公司などがあります。

 

直近の海外における事業買収やポイントについては下記の通りです。

 

・2018年2月

中国国内Eコマース市場への進出を目的として、カルビー(杭州)食品有限公司を設立。

 

・2018年10月

英国の製菓会社Seabrook Crisps Limitedの事業買収を目的とし、Pacific Shelf 1809 Limitedの全株式を取得。

 

海外でのさらなる成長加速が期待できますね。

 

カルビーの強み

私が考えるカルビーの強みは以下の2点です。

 

圧倒的なトップシェア

カルビーは国内スナック市場で5割以上のシェアを占める圧倒的なトップシェアの企業です。

 

同様に国内シリアル市場でも約4割のトップシェアを誇ります。

 

シェアが高ければ高いほど業界内での発言力、存在感が増しますし、効率的に売上・利益を稼ぐことが可能になります。

 

海外成長のスピードが速い

スナックの市場規模が2.5兆円(市場伸長率+4%)の北米で既に100億円超えの売上を稼ぐことができています。

 

海外の成長スピードを加速させるため事業買収にも積極的で、今後のさらなる海外成長が期待できます。

 

今後のキーワード

カルビーの今後の経営方針を有価証券報告書の【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】やホームページから抜粋しています。

 

会社の目指す方向性を理解した上で、自分の能力・実現したいことをからめて説明できるようになると面接は必ずうまくいきます。

 

国内既存事業:新たな価値の創出と高収益の実現

一層の収益性の向上を目指し、2023年度には国内事業の営業利益率を15%にすることを目標としています。

 

(2019年度実績:12.7%)

 

海外事業:重点4地域での収益基盤確立

さらに成長スピードを加速させ、2023年度には海外事業の売上高を800億円、海外売上高比率25%にすることを目標としています。

 

(2019年度実績:海外事業売上高 455億円、海外売上高比率 17.8%)

 

新規事業:新たな食領域での事業確立

既存のスナックやシリアルで培った技術を活かして新たな領域での事業確立を目指しています。

 

2020年4月にはさつまいもの卸売業を営む株式会社ポテトかいつかを子会社化し、素材の力を活かした製品の開発に今後力を入れていくようです。

 

中長期的な戦略を立て、積極的な事業買収などを行っているところに企業のさらなる成長が期待できます。

 

その他

・経営基盤:グローバル経営と持続的成長を支える基盤の変革

 

・社会共創:持続可能社会の実現

 

・ペプシコとの連携:国内、海外でペプシコとの連携強化

 

これらがカルビーの今後の重点戦略となります。

 

▼菓子業界についてはこちらも読まれています 

 

さいごに

いかがでしたか?

カルビーの事業内容や強み、今後の戦略について研究しました。

 

個人的な就職・転職おすすめ度は

★★★★★

 

・圧倒的な市場シェアで今後も国内売上は安定。

・海外事業がさらに成長すればより収益性改善が図れる。

・新たな食領域へのチャレンジに積極的。

 

カルビーは国内の既存事業(ポテトチップスやフルグラ)の収益改善を図りながら、今後の成長軸として海外事業・素材の力を活かした新たな食領域での事業確立を目指していることがわかりました。

 

国内で新たな食領域の事業確立にチャレンジするもよし、留学経験などを活かして海外事業の成長加速に一役買うもよし。

 

それではカルビーの強み×自分の強みをうまくアピールして合格を勝ち取ってくださいね!

応援しています!

 

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

 

 

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<参考資料> 

IR・投資家情報|カルビー