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【2021年度版】アイスクリーム業界研究|市場規模と動向|メーカーの課題と展望

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こんにちは。@misato です。

 

今回は「化粧品業界の市場規模/今後の課題と展望」をテーマに書いていきたいと思います。

 

グラフを用いながらわかりやすく解説していきます。

 

▼こちらの記事はこのような方におすすめの記事です。

❶アイスクリームメーカーへの就職・転職をお考えの方

 

❷アイスクリーム業界の特徴について知りたい方

 

❸アイスクリームメーカーの今後の課題と中長期的な戦略について知りたい方

私は大手メーカーに勤務しています。

 

メーカーでのマーケティング、広報IRの経験を活かして、いろいろな業界の市場規模や各社メーカーの戦略を分析しています。

 

こちらのページの最後に各社の詳細な企業研究(各社の売上規模や強み、今後の戦略などをまとめたもの)へのリンクも貼っています。

 

どうぞ最後までお付き合いください! 

 

アイスクリーム業界の市場規模

みなさんはアイスクリーム業界はどのくらいの規模があるかご存知ですか?

 

2019年、アイスクリーム業界の市場規模は5,151億円あります。(出典:日本アイスクリーム協会「統計情報」販売実績)

 

これはチョコレート市場(5,630億円)と同等レベルの規模ですね。

 

 

こちらは直近5年間のアイスクリーム業界の市場規模推移です。

 

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(ホームページをもとに作成)

アイスクリーム業界の市場規模は概ね右肩上がりに上昇していることがわかりますね。

 

2019年の伸長率は前年比99%とほぼ横ばいです。

 

この5年間の市場伸長率は111%と好調です。

 

販売単価

なぜアイスクリーム市場は好調なのか?ということに着目した場合、さまざまな理由が挙げられますが、代表的な2点について以下説明します。

 

・冬アイスの需要増

これまでアイス=夏の食べ物だったものが、クリームリッチな冬仕立ての商品ラインナップ拡充などにより、通年で食べられるデザートとなりました。

 

・販売単価アップ

各社高付加価値商品の開発を強化したこと、加えて値上げ(2015年3月・2019年3月)により販売単価がアップしました。

 

こちらはこの5年間の販売単価の推移です。

 

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(ホームページをもとに作成)

2018年は少しイレギュラーな動きをしていますが、概ね販売単価は年々アップしています。

 

カテゴリー別構成比

こちらはアイスクリーム業界のカテゴリー別の売上構成比です。

 

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(ホームページをもとに作成)

最も構成比が高いのはマルチタイプ、2位以下にカップ、その他とつづきます。

マルチタイプとは別名ファミリータイプとも呼ばれ、家族で食べられるように複数商品をひとつの箱にまとめた商品のことです。

 

 

カテゴリー別の一覧はこちらです。

 

順位 カテゴリー 販売金額
1 マルチタイプ 1,358億円
2 カップ 1,251億円
3 その他 756億円
4 スティック 518億円
5 業務用 498億円
6 モナカ 374億円
7 コーン 339億円
8 ホームタイプ 57億円

(ホームページをもとに作成)

 

私はアイスといえば片手で持って食べられるスティックの印象が強かったのですが、カップはスティックの約2倍の市場規模があるんですね。

 

カテゴリー別の売上推移

それぞれのカテゴリー別に直近5年間の売上推移をみていきましょう。

 

マルチタイプ

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(ホームページをもとに作成)

マルチタイプは直近横ばいでしたが、2019年には復調、前年比102%という結果になりました。

 

この5年間の市場伸長率は109%と好調です。

 

カップ

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(ホームページをもとに作成)

カップは直近やや苦戦していることがわかります。

 

2019年は前年比95%と不調です。

 

この5年間の市場伸長率は99%とあまり変化はありません。

 

カップの代表商品としては下記ブランドが挙げられます。

 

・明治 「エッセル スーパーカップ」

・森永乳業 「MOW」 

 

▼余談ですが私はここのカップジェラートが大好きです(笑)

 

スティック

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(ホームページをもとに作成)

スティックは概ね横ばいで推移していることがわかります。

 

2019年は前年比99%と微減~横ばいです。

 

しかしこの5年間の市場伸長率は115%と大変好調です。

 

スティックの代表商品としては下記ブランドが挙げられます。

 

・森永乳業 「パルム」 

・赤城乳業 「ガリガリ君」

 

▼スティック商品の一押しはこちらです。見た目も可愛い!

 

モナカ

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(ホームページをもとに作成)

モナカは右肩上がりに拡大していることがわかります。

 

2019年は前年比105%と好調です。

 

この5年間で市場規模は約1.3倍に成長しています。

 

モナカの代表商品としては下記ブランドが挙げられます。

 

・森永製菓 「チョコモナカジャンボ」

・ロッテ 「モナ王」

 

コーン

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(ホームページをもとに作成)

コーンは直近微減傾向です。

 

2019年は前年比99%と微減です。

 

しかしこの5年間での市場伸長率は102%と好調です。

 

コーンの代表商品としては下記ブランドが挙げられます。

 

・グリコ 「ジャイアントコーン」

 

グリコは「SUNAO」というコーンタイプの糖質オフアイスクリームも販売していますよね。

 

アイスクリームメーカーの売上規模比較

ここまでカテゴリー別にアイスクリーム業界をみてきましたが、つづいてメーカーという切り口でもランキングを作成してみました。

 

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(各社ホームページをもとに作成)

※各社の冷菓部門の売上高で作成しています。

グリコは決算期移行の関係で売上が3ヵ月分少ないです。

 

明治は冷菓部門の開示がないため(加工食品としてチーズやバターの売上も包含して開示)グラフには掲載していません。

 

その他、非上場会社はデータの開示がありませんので今回はこちらの5社で比較をしています。

 

最も売上が大きいのはロッテ、2位以下にグリコ、ハーゲンダッツがつづくという結果になりました。

 

アイスクリーム業界の課題

アイスクリーム業界を取り巻く環境とその課題について説明していきます。

 

人口減少、少子高齢化

日本の総人口は2053年に1億人を割り、2036年には3人に1人が65歳以上となると言われています。(出典:国立社会保障・人口問題研究所ホームページ)

 

食べる人の数が減少、加えて高齢化により胃袋が小さくなっていけば、シンプルに購買数量も減少していきます。

 

人口減少、少子高齢化はメーカー共通の課題です。

 

原材料費、人件費、物流費の高騰

特にアイスクリームは乳を多く使用しており、乳の単価は年々上昇、メーカーの利益を圧迫しています。

 

また国内人口がこのまま減少していけば、今まで以上に深刻な人手不足、人件費や物流費はアップしていきます。

 

コストの高騰が続けば各社の利益に悪影響を及ぼすことが予想されます。

 

アイスクリーム業界の展望

上記課題を受けて各社メーカーがどのような対策を打っているのか、今後のアイスクリーム業界の方向性、展望について説明していきます。

 

海外事業の展開強化

今後国内市場は総人口が減少していくため、各社海外展開のさらなる加速が求められます。

 

現在大手アイスクリームメーカーでは下記のエリアに展開を広げています。

 

・グリコ

 タイやインドネシアで「ジャイアントコーン」などを販売。

 

・明治

中国でバニラアイスや和風素材を使用したアイスクリームなどを販売。

 

高付加価値商品の展開強化

先ほども触れましたが、国内人口が減少していけば単純に購入数量は減ってしまいます。

 

数量が減る中で売上を維持・拡大していくためには、商品の購入単価を上げていくしかありません。

 

各社それぞれに技術力を活かした高付加価値・高単価なアイスクリームの開発、展開強化を図っています。  

 

▼アイスクリームメーカーについてはこちらもどうぞ

 

▼他の業界についても読まれています

 

さいごに

いかがでしたか?

 

化粧品業界の現状と課題について整理をしてみました。

 

確かに最近高級アイスがとても増えている印象を受けます。

 

以前はハーゲンダッツ一択だったのが、今は他メーカーの新商品も台頭して、選択肢が増えたことは消費者としてはとても嬉しいです。

 

 

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

 

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<参考資料>

日本アイスクリーム協会

将来推計人口・世帯数 | 国立社会保障・人口問題研究所