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【2020年度版】コーセーの企業研究|気になる年収や志望動機のヒント【就活・転職に】

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こんにちは。misato です。

 

私は採用担当の経験があり、今でもリクルーターとして活動している大手メーカー勤務の社員です。

 

元採用担当者の経験上、やはり企業研究を熱心にやっていただけた方の志望動機、この会社で実現したいことにはグッと心を掴まれます。

 

その方が活躍するイメージもつきやすく、一緒に働いてみたいと思えるからです。

 

つまり企業研究を制する者は合格への可能性が一段高くなります!

 

企業研究のやり方について詳しく書いていますのでよかったらこちらも参考にしてください。

 

 

こちらでは採用担当者の視点で企業研究をしてわかったその会社のポイントを書いています。

 

今回は「株式会社コーセー(以下、コーセー)」の企業研究です。

 

コーセーへ就職、転職をご検討中のみなさんの参考になれば幸いです。

 

基本情報

まずはコーセーの基本情報です。

 

社名 株式会社コーセー
創業 1946年
本社所在地 東京都中央区日本橋3丁目6番2号
従業員数(単体) 751名
平均年齢 42.3名
平均勤続年数 17.5年
平均年収 867万円

 (2020年3月時点の情報です)

 

コーセーは1946年に創業者の小林孝三郎が化粧品の製造・販売を始めたことがルーツの会社です。

 

コーセーでは、魅力あるブランド価値を創造するために、「英知(Intelligence)」と「 感性(Sensuousness)」をキーワードとした化粧品づくりを目指しています。

 

業績推移

コーセーの直近5年間の業績推移についてみていきましょう。

 

売上高

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(ホームページをもとに作成)


売上高に関しては概ね右肩上がりに成長していることがわかりますね。

 

直近通期決算における売上高は新型コロナウィルスの感染拡大の影響でインバウンドの売上が減少、前年比は98%と不調です。

 

しかしこの5年間での売上伸長率は135%と好調に推移しています。

 

営業利益

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(ホームページをもとに作成)

営業利益に関しても売上高と同様、新型コロナウィルスの影響を受ける以前(2018年度)までは右肩上がりで成長しています。

 

直近通期決算における営業利益の前年比は77%と大変苦戦しています。

 

しかしこの5年間でみてみると、利益は約1.2倍になっています。

 

営業利益率は12.3%と、同じ化粧品業界大手の資生堂(10.1%)と比較すると高いですね。

 

 

事業内容

まずはざっくり、どういう事業がどういう規模を占めているかみていきましょう。

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(ホームページをもとに作成)

最大の売上高は化粧品事業で、コスメタリー事業、その他事業とつづきます。

 

つづいて利益も確認しましょう。

 

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(ホームページをもとに作成)

※利益調整額は除いて算出しています。

 

最も利益を生み出しているのも化粧品事業、2位以下は順位が逆転して、その他事業、コスメタリー事業とつづきます。

 

改めて売上高、営業利益、営業利益率の一覧です。

 

  売上 営業利益 営業利益率
化粧品事業 2,519億円 447億円 17.7%
コスメタリー事業 719億円 2億円 0.3%
その他 39億円 13億円 32.8%

(ホームページをもとに作成)

 

最も売上も利益大きい化粧品事業がコーセーの主柱事業ということですね。

 

POINT

 

・最も売上の貢献が高いのは化粧品事業

 

・最も利益の貢献が高いのも化粧品事業

 

・最も利益率の貢献が高いのはその他事業

 

これらのポイントを頭に入れた上で、事業の詳細について確認していきましょう。

 

化粧品事業

化粧品事業はより付加価値を高めたハイプレステージブランドとプレステージブランドを展開しています。

 

 

それぞれにどのようなブランドがあるかみていきましょう。

 

▼ハイプレステージ

「コスメデコルテ」

「ジルスチュアート」

「雪肌精みやび」

「インフィニティ」

「アディクション」

「タルト」

 

 

「アルビオン」もコーセーが展開しています。

 

▼プレステージ

「雪肌精」

「ONE BY KOSÉ」

コーセー 米肌肌潤美白

 

 

最も売上・利益が高い、コーセーの主柱事業です。

 

コスメタリー事業

コスメタリー事業には化粧品のほか、トイレタリー製品(シャンプーやコンディショナーなど)も含めて化粧品発想で開発するセルフブランド群の売上が含まれています。

 

代表商品は下記の通りです。

 

「ヴィセ」

「ファシオ」

「スティーブンノル ニューヨーク」

 

 

「スティーブンノル ニューヨーク」はトップヘアスタイリストであるスティーブンノル氏と共同開発したサロン品質を提供する総合ヘアケアブランドです。

 

営業利益率は0.3%とギリギリ黒字の状態であり、収益性が低い事業です。

 

その他事業

その他事業にはアメニティ製品の販売やOEM(他社からの委託)製品の製造などの売上がここに含まれます。

 

海外事業

つづいてコーセーの海外事業をみていきましょう。

 

まずはエリア別の売上構成比です。

 

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(ホームページをもとに作成)

 

最も売上高が大きいのはアジア、次に北米、その他(欧州など)とつづきます。

 

アジアは主に中国、韓国が主要なエリアであり、「デコルテ」などのブランドを中心に免税が牽引しています。

 

中国のEC比率は約6.5割と、ECで過半数以上を稼ぎ出しているということになります。

 

海外子会社に高絲化粧品銷售(中国)有限公司やKOSE America, Inc.などがあります。

 

直近の海外事業における事業買収やトピックは下記の通りです。

 

・17年10月

フランス・リヨンに、コーセー研究所フランス分室を設置

 

・18年11月

フランス・パリに、欧州初のコンセプトショップMaisonKOSÉをオープン

 

海外売上高比率は32%です。

 

コーセーの強み

私が考えるコーセーの強みは下記2点です。

 

革新的な研究開発

コーセーは創業以来、世の中の先駆けとなる新しい化粧品を市場に送り出してきました。

 

具体的には下記のとおりです。

 

・1975年「美容液」

・1976年「パウダーファンデーション」

化粧品の新たなカテゴリーを数多く生み出してきました。

 

・1992年「リポソーム」を化粧品に安定配合することに成功した美容液「コスメデコルテ モイスチュア リポソーム」発売。

 

・その他「アスタキサンチン」や「コウジ酸」などの有用性の高い美容成分を次々と開発。

 

革新的な研究開発で、これまでロングセラー商品を続々と世に送り出してきました。

 

海外展開のさらなる可能性

コーセーの海外展開の歴史は古く1968年に香港へ進出、1970~1980年代にはマレーシア、タイ、台湾、中国にもエリアを拡大しています。

 

2014年には北米事業のさらなる強化を図るため、タルト社の株式を取得して子会社化しています。

 

米国で誕生した「タルト」は世界180ヵ国にまで販路を広げており、さらなる拡大が見込めます。

 

コーセーの中長期戦略

コーセーの今後の経営方針を有価証券報告書の【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】やホームページから抜粋しています。

 

会社の目指す方向性を理解した上で、自分の能力・実現したいことをからめて説明できるようになると面接は必ずうまくいきます。

 

ブランドのグローバル展開加速

コーセーは重点グローバルブランドへ注力することによってさらなる海外展開の加速を進めています。

 

重点ブランドは下記のとおりです。

 

「デコルテ」

「雪肌精」

「ジルスチュアート」

「アディクション」

「クリアターン」

 

 

エリアの拡大、ユーザーの拡大が進めばさらなる売上・利益の拡大が見込めます

 

海外売上高比率の目標を50%以上と定めています。

 

(2019年度実績:32%)

 

独自性のある商品の積極的開発

コーセーは2019年春に「先端技術研究所」を新設し、国内の研究拠点を集約しています。

 

これまで培ってきた「顧客価値を高めるための製剤化研究」と「新たな価値創造のための次世代技術研究」の連携強化を図り、より機動的な研究開発体制の構築を目指しています。

 

さいごに

いかがでしたか?

 

コーセーの事業内容や強み、今後の戦略について研究しました。

 

個人的な就職・転職おすすめ度は

★★★★☆

 

・革新的な研究開発で市場初の製品を多数開発してきた。

・海外事業のさらなる拡大が見込める。

・コスメタリー事業の収益性改善が課題。

 

それではコーセーの強み×自分の強みをうまくアピールしてみてくださいね!

応援しています!

 

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

 

 

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参考資料

IR(投資家情報) | 株式会社コーセー 企業情報サイト