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【2020年度版】日清食品の企業研究|気になる年収や志望動機のヒント【就活・転職に】

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こんにちは。misato です。

 

私は採用担当の経験があり、今でもリクルーターとして活動している大手メーカー勤務の社員です。

 

元採用担当者の経験上、やはり企業研究を熱心にやっていただけた方の志望動機、この会社で実現したいことにはグッと心を掴まれます。

 

その方が活躍するイメージもつきやすく、一緒に働いてみたいと思えるからです。

 

つまり企業研究を制する者は合格への可能性が一段高くなります!

 

企業研究のやり方について詳しく書いていますのでよかったらこちらも参考にしてください。

 

 

こちらでは採用担当者の視点で企業研究をしてわかったその会社のポイントを書いています。

 

今回は「日清食品ホールディングス株式会社(以下、日清食品)」の企業研究です。

 

日清食品へ就職、転職をご検討中のみなさんの参考になれば幸いです。

 

基本情報

まずは日清食品の基本情報です。

 

社名 日清食品ホールディングス株式会社
創業 2008年
本社所在地 大阪市淀川区西中島4丁目1番1号
従業員数(単体) 724名
平均年齢 40.0歳
平均勤続年数 11.7年
平均年収 786万円

 (2020年3月時点の情報です)

 

日清食品は1948年に創業者の安藤百福が魚介類の加工及び販売などを始めたことがルーツの会社です。

 

1958年にチキンラーメン、1971年にカップヌードルの発売を開始しています。

 

2008年に持株会社制へ移行、それぞれの事業を下記の会社に新設分割しています。

 

・即席めん事業:日清食品株式会社

・チルド食品事業:日清食品チルド株式会社

・冷凍食品事業:日清食品冷凍株式会社

・総務、経理などの事務管理業務:日清食品ビジネスサポート株式会社

 

連結の従業員数は12,983名です。

 

業績推移

日清食品の直近5年間の業績推移についてみていきましょう。

 

売上高

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(ホームページをもとに作成)

日清食品は2017年からIFRSを導入しています。


売上高に関してはIFRS導入後も概ね右肩上がりに成長していることがわかりますね。

 

直近通期決算における前年比は新型コロナウィルスの巣ごもり需要の影響もあり、104%と好調です。

 

IFRS導入後の3年間での売上伸長率は106%と好調に推移しています。

 

営業利益

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(ホームページをもとに作成)

営業利益に関しては上がったり下がったりの波があります。

 

特に2018年度は米国とブラジルで減損を計上しているため大きく利益を落としています。

 

その反動もあり、直近通期決算における営業利益の前年比は142%と大変好調です。

 

IFRS導入後の3年間の伸長率は117%と好調です。

 

営業利益率は8.8%と、同じ加工食品業界大手のキッコーマン(8.5%)と同等レベルですね。

 

 

事業内容

まずはざっくり、どういう事業がどういう規模を占めているかみていきましょう。

 

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(ホームページをもとに作成)

最大の売上高は日清食品(国内即席めん事業)で、米州地域、その他事業とつづきます。

 

つづいて利益も確認しましょう。

 

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(ホームページをもとに作成)

※利益調整額は除いて算出しています。

 

最も利益を生み出しているのも日清食品、2位以下はその他事業、中国地域とつづきます。

 

改めて売上高、営業利益、営業利益率の一覧です。

 

  売上 営業利益 営業利益率
日清食品 2,013億円 276億円 13.7%
明星食品 365億円 22億円 6.0%
低温事業 573億円 14億円 2.5%
米州地域 659億円 41億円 6.2%
中国地域 431億円 49億円 11.3%
その他 647億円 66億円 10.2%

(ホームページをもとに作成)

 

最も売上も利益大きい日清食品(国内の即席めん事業)が主柱事業ということですね。

 

POINT

 

・最も売上の貢献が高いのは日清食品

 

・最も利益の貢献が高いのも日清食品

 

・最も利益率の貢献が高いのも日清食品

 

これらのポイントを頭に入れた上で、事業の詳細について確認していきましょう。

 

日清食品

日清食品には国内の日清食品ブランド商品の売上がこちらに含まれます。

 

代表商品は言わずと知れた「カップヌードル」ですが、その他にも下記のような商品が挙げられます。

 

「日清 焼きそば U.F.O.」

「日清のどん兵衛」

「チキンラーメン」

 

▼最近は環境に配慮したリフィルタイプも発売しているんですね。

 

 

最も売上・利益が高い、日清食品の主柱事業です。

 

明星食品

明星食品には国内の明星食品ブランド商品の売上が含まれています。

 

代表商品は下記の通りです。

 

「明星チャルメラ」

「明星中華三昧」

 

 

営業利益率は6.0%と全社平均の営業利益率より低く、やや収益性が低い事業です。

 

低温事業

低温事業には日清食品チルド株式会社が製造・販売するチルド(冷蔵)商品の売上が含まれます。

 

代表商品は下記の通りです。

 

「行列のできる店のラーメン」

「つけ麺の達人」

 

 ▼私は「有名店シリーズ」の古奈屋のカレーうどんが好きです(笑)

 

 営業利益率は2.5%と収益性の低い事業です。

 

海外事業

つづいて日清食品の海外事業をみていきましょう。

 

まずはエリア別の売上構成比です。

 

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(ホームページをもとに作成)

最も売上高が大きいのは米州、次に中国、アジアとつづきます。

 

EMEAとは欧州、中東、アフリカといった地域を指します。

 

カップヌードル」をグローバルブランドとして展開しています。

 

海外子会社にニッシンフーズ(U.S.A.)Co.,Inc.やニッシンフーズブラジルLtda.などがあります。

 

直近の海外事業における事業買収やトピックは下記の通りです。

 

・2016年4月

Premier Foods plc(英国の大手食品メーカー)とRelationshipAgreementを締結。

 

・2017年12月

 日清食品有限公司が香港証券取引所メインボード市場に株式を上場。

 

海外売上高比率は27%です。

 

改めてエリア別の売上高、営業利益、営業利益率の一覧です。

 

  売上 営業利益 営業利益
米州 659億円 41億円 6.2%
中国 431億円 49億円 11.3%
アジア 113億円 24億円 21.2%
EMEA 74億円 11億円 14.9%

(ホームページをもとに作成)

 

アジアの営業利益率は21.2%と収益性が高い事業になっています。

 

その他事業

その他事業には国内の菓子・飲料事業などの売上が含まれています。

 

日清シスコ、ぼんち(菓子)や日清ヨーク(飲料)は日清食品の子会社で、代表商品は下記の通りです。

 

「ココナッツサブレ」

「シスコーン」

「ピルクル」

「ぼんち揚げ」

 

日清食品は湖池屋とも業務・資本提携を行っています。

 

日清食品の強み

私が考える日清食品の強みは下記2点です。

 

圧倒的なブランド力

日清食品の代表商品「カップヌードル」は2019年度 国内年間売上1,000億円を達成したそうです。

 

加工食品で1,000億円規模のブランドはそうそうありませんので、大変な快挙です。

 

日清食品は革新的な商品、プロモーションでブランドを磨き続け、即席めん業界で圧倒的なブランド力を誇っています。

 

海外展開のさらなる可能性

日清食品は「カップヌードル」をグローバルブランドとしてさまざまなエリアで展開をしています。

 

ターゲットを明確に定め(一定の生活水準を満たした若者)、デザイン、フレーバー、プロモーションなどのさまざまな施策で各エリアでの浸透を図っています。

 

海外販売食数において2015年度比で1.5倍の成長を目指しており、2019年度は1.2倍という進捗状況です。

 

日清食品の中長期戦略

日清食品の今後の経営方針を有価証券報告書の【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】やホームページから抜粋しています。

 

会社の目指す方向性を理解した上で、自分の能力・実現したいことをからめて説明できるようになると面接は必ずうまくいきます。

 

グローバルブランディングの促進

日清食品は先ほど触れた通り、「カップヌードル」のさらなる海外展開の加速を進めています。

 

重点エリアとしてBRICs (ブラジル、ロシア、インド、中国)を設定し注力しています。

 

・中国

販売エリアの拡大。

 

・インド

都市部で袋めん、急増する中間富裕層に向けてカップヌードル強化。

 

・ブラジル、ロシア

高付加価値商品のカップめん市場拡大を図る。

 

海外利益の7割をBRICsで生み出すという目標を掲げており、2019年度実績では6割を超えてきました。

 

第2の収益の柱の構築

日清食品は菓子、シリアルを第2の収益の柱として構築していく計画を立てています。

 

既存ブランドの成長に加え、技術シナジーによる連携強化、海外事業展開、M&Aの活用を積極的に行っていきます。

 

 

また現時点で収益性の低い低温事業の収益改善も同時に取り組んでいきます。

 

さいごに

いかがでしたか?

 

日清食品の事業内容や強み、今後の戦略について研究しました。

 

個人的な就職・転職おすすめ度は

★★★★★

 

・ユニークな商品開発、プロモーションで圧倒的なブランド力を誇る。

・BRICsを中心に海外事業のさらなる拡大が見込める。

・積極的なM&Aや技術連携などを通して収益改善が見込める。

 

それでは日清食品の強み×自分の強みをうまくアピールしてみてくださいね!

応援しています!

 

 

 

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

 

 

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参考資料

IR | 日清食品グループ