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【2020年度版】資生堂の企業研究|気になる年収と志望動機のヒント|就活・転職に

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こんにちは。misato です。

 

私は採用担当の経験があり、今でもリクルーターとして活動している大手メーカー勤務の社員です。

 

元採用担当者の経験上、やはり企業研究を熱心にやっていただけた方の志望動機、この会社で実現したいことにはグッと心を掴まれます。

 

その方が活躍するイメージもつきやすく、一緒に働いてみたいと思えるからです。

 

つまり企業研究を制する者は合格への可能性が一段高くなります!

 

企業研究のやり方について詳しく書いていますのでこちらも参考にしてください。

 

 

こちらでは採用担当者の視点で企業研究をしてわかったその会社のポイントを書いています。

 

今回は「株式会社資生堂(以下、資生堂)」の企業研究です。

 

資生堂へ就職、転職をご検討中のみなさんの参考になれば幸いです。

 

基本情報

まずは資生堂の基本情報です。

 

社名 株式会社資生堂
創業 1872年
本社所在地 東京都中央区銀座7丁目5番5号
従業員数(単体) 3,961名
平均年齢 39.0歳
平均勤続年数 11.9年
平均年収 716万円

(2019年12月時点の情報です)

 

業績推移

資生堂の直近5年間の業績推移についてみていきましょう。

 

売上高

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(ホームページをもとに作成)

売上高に関しては右肩上がりに成長していることがわかりますね。

 

直近通期決算における売上高の前年比は103%と好調です。

 

この5年間で売上高は約1.5倍になっています。

 

営業利益

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(ホームページをもとに作成)

営業利益に関しても右肩上がりに成長していることがわかりますね。

 

直近通期決算における営業利益の前年比は105%と好調です。

 

この5年間で利益は約3倍になっています。

 

営業利益率も10.1%と高いことがわかります。

 

事業内容

まずはざっくり、どういう事業がどういう規模を占めているか大枠をつかみましょう。

 

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(ホームページをもとに作成)

最大の売上高は日本事業、2位以下は中国事業、米州事業、欧州事業とつづきます。

 

つづいて利益も確認しましょう。

 

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(ホームページをもとに作成)

※利益調整額は除いて算出しています。

 

最も利益を生み出しているのはこちらも日本事業、2位以下は中国事業、トラベルリテール事業とつづきます。

 

残念ながら売上高では3位と4位にランクインした米州事業と欧州事業は赤字です。

 

改めて売上高、営業利益、営業利益率の一覧です。

 

  売上 営業利益 営業利益率
日本 4,516億円 911億円 20.2%
中国 2,162億円 292億円 13.5%
アジアパシフィック 698億円 74億円 10.6%
米州 1,243億円 -114億円 -9.2%
欧州 1,184億円 -22億円 -1.8%
トラベルリテール 1,022億円 221億円 21.6%
プロフェッショナル 147億円 3億円 2.3%
その他 343億円 -111億円 -32.5%

(ホームページをもとに作成)

 

最も売上・利益を稼ぎ出している日本事業ということになりますが、海外の全エリアおよびトラベルリテールを足し上げていくと 海外事業が過半数を超えます

 

 POINT 

 

・最も売上の貢献が高いのは日本事業

 

・最も利益の貢献が高いのも日本事業

 

・最も利益率の貢献が高いのはトラベルリテール事業

 

これらのポイントを頭に入れた上で、事業の詳細について確認していきましょう。

 

日本事業

日本事業には化粧品やスキンケア、ヘアケア商品などの国内売上が含まれます。

 

代表商品は下記の通りです。

 

▼プレステージ

(いわゆるデパコス)

「SHISEIDO」「クレ・ド・ポーボーテ」「NARS」など

 

 

▼コスメティクス

(ドラッグストア展開の中価格帯化粧品)

「ANESSA」「dプログラム」「ELIXIR」など

 

 

最も売上高も利益も高い事業ですね。

 

海外事業

エリア別の売上構成比はこちらです。

 

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(ホームページをもとに作成)

主な展開エリアは中国、アジアパシフィック、米州、欧州で、最も売上の貢献が高いのは中国です。

 

海外子会社に資生堂(中国)投資有限公司や資生堂アメリカズCorp.などがあります。

 

直近の海外における事業買収やポイントについては下記の通りです。

 

・2018年1月

米国Olivo Laboratories, LLCから人工皮膚形成技術「Second Skin」及び関連事業を取得

 

・2019年4月

資生堂グローバルイノベーションセンター(S/PARK)完成

 

・2019年11月

米国Drunk Elephant Holdings, LLCを買収

 

 

海外でのさらなる成長加速が期待できますね。

 

トラベルリテール

トラベルリテールには空港免税店などで販売している化粧品・フレグランスの売上が含まれます。

 

プレステージ商品である「SHISEIDO」「クレ・ド・ポーボーテ」を旅行客向けに販売しています。

 

最も営業利益率が高い事業ですね。

 

プロフェッショナル

プロフェッショナルにはヘアサロン向けのヘアケア、スタイリング剤、ヘアカラー剤やパーマ剤などの売上が含まれます。

 

資生堂の強み

私が考える資生堂の強みは下記2点です。

 

圧倒的なブランド力

資生堂は高価格帯から低価格帯まで幅広く取り揃え、消費者のニーズをとらえた商品開発、プロモーションを展開し、そのブランド力を磨きづけています。

 

この圧倒的なブランド力が競合他社との差別化を可能にし、消費者が離れることなく長期的な売上・利益を構築できています。

 

世界で勝てる強さ

資生堂はありたい姿である「世界で勝てる日本発のグローバルビューティーカンパニー」を目指し、これまでさまざまな改革を実行しています。

 

海外での商品展開はもちろんですが、「PEOPLE FIRST」という考えのもと、人材育成投資の強化に取り組んでいます。

 

社内の英語公用語対応もその取り組みのひとつだそうです。

 

資生堂の中長期戦略

資生堂の今後の経営方針を有価証券報告書の【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】やホームページから抜粋しています。

 

会社の目指す方向性を理解した上で、自分の能力・実現したいことをからめて説明できるようになると面接は必ずうまくいきます。

 

主力ブランドへの集中投資

プレステージファースト戦略により、今後も成長性と収益性の拡大が期待できる「SHISEIDO」「クレ・ド・ポーボーテ」「NARS」などのプレステージブランドへの投資を継続します。

 

圧倒的なブランド力を活かして、効率的に売上・利益を上げていく戦略ですね。

 

メイド・イン・ジャパンブランドの集中育成

中国をはじめとするアジア地域では「エリクシール」、「アネッサ」、「専科」といったメイド・イン・ジャパンブランドへの集中投資を行います。

 

各国・地域ごとにブランドの選択と集中を図り、さらなるブランド力の強化を図っていく戦略です。

 

さいごに

いかがでしたか?

 

資生堂の事業内容や強み、今後の戦略について研究しました。

 

個人的な就職・転職おすすめ度は

★★★★★

 

・圧倒的なブランド力で今後も国内売上は安定。

・今はまだ赤字の米州、欧州事業も今後黒字化が予想される。

・メイドインジャパン商品の強さでトラベルリテールはさらに飛躍する。

 

それでは資生堂の強み×自分の強みをうまくアピールして合格を勝ち取ってくださいね!

応援しています! 

 

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

 

 

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参考資料

投資家情報 | 資生堂 企業情報