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【2020年度版】ファンケルの企業研究|気になる年収や志望動機のヒント【就活・転職に】

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こんにちは。@misato です。 

 

私は採用担当の経験があり、今でもリクルーターとして活動している大手メーカー勤務の社員です。

 

元採用担当者の経験上、やはり企業研究を熱心にやっていただけた方の志望動機、この会社で実現したいことにはグッと心を掴まれます。

 

その方が活躍するイメージもつきやすく、一緒に働いてみたいと思えるからです。

 

つまり企業研究を制する者は合格への可能性が一段高くなります!

 

企業研究のやり方について詳しく書いていますのでよかったらこちらも参考にしてください。

 

 

こちらでは採用担当者の視点で企業研究をしてわかったその会社のポイントを書いています。

 

今回は「株式会社ファンケル(以下、ファンケル)」の企業研究です。

 

ファンケルへ就職、転職をご検討中のみなさんの参考になれば幸いです。

 

 

基本情報

まずはファンケルの基本情報です。

 

社名 株式会社ファンケル
創業 1981年
本社所在地 神奈川県横浜市中区山下町89番地1
従業員数(単体) 1,055名
平均年齢 39.6歳
平均勤続年数 12.0年
平均年収 588万円

 (2020年3月時点の情報です)

 

ファンケルは創業者の池森賢二がジャパンファインケミカル販売株式会社を設立、化粧品の通信販売を開始したことがルーツの会社です。

 

業績推移

ファンケルの直近5年間の業績推移についてみていきましょう。

 

売上高

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(ホームページをもとに作成)

売上高に関しては右肩上がりに成長していることがわかりますね。

 

直近通期決算における前年比は104%と好調です。

 

この5年間で売上は約1.4倍に伸長しています。

 

営業利益

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(ホームページをもとに作成)

営業利益に関しても右肩上がりに大きく伸長していることがわかります。

 

直近通期決算における営業利益の前年比は114%と大変好調です。

 

この5年間で利益は12億円から141億円と約12倍に大きく伸長しています。

 

営業利益率は11.1%と、同じ化粧品業界大手のコーセー(12.3%)と比較するとやや低いですね。

 

 

事業内容

まずはざっくり、どういう事業がどういう規模を占めているかみていきましょう。

 

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(ホームページをもとに作成)

最大の売上高は化粧品事業で、栄養補助食品事業、その他事業とつづきます。

 

つづいて利益も確認しましょう。

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(ホームページをもとに作成)

※利益調整額は除いて算出しています。

 

売上高と同様、最も利益を生み出しているのは化粧品事業、栄養補助食品事業、その他事業とつづきます。

 

改めて売上高、営業利益、営業利益率の一覧です。

 

  売上 営業利益 営業利益率
化粧品事業 759億円 118億円 15.5%
栄養補助食品事業 440億円 41億円 9.3%
その他事業 69億円 1億円 1.3%

(ホームページをもとに作成)

 

化粧品事業がファンケルの主柱事業であることがわかりますね。

 

POINT

 

・最も売上の貢献が高いのは化粧品事業

 

・最も利益の貢献が高いのも化粧品事業

 

・最も利益率の貢献が高いのも化粧品事業

 

これらのポイントを頭に入れた上で、事業の詳細について確認していきましょう。

 

化粧品事業

化粧品事業の代表的なブランドは下記の通りです。

 

「ファンケル」

「アテニア」

「ボウシャ」

 

▼「ボウシャ」は2008年に米国に設立したboscia, LLCが手掛けるスキンケアブランドです。

 

化粧品事業は売上、利益ともに大きいファンケルの主柱事業です。

 

栄養補助食品事業

栄養補助食品事業には主にサプリメントの売上が含まれています。

 

代表的な商品としては下記の通りです。

 

「カロリミット」

「えんきん」

「内脂サポート」

 

ファンケルは「高品質・低価格」というコンセプトのもと商品づくりをしています。

 

2020年秋以降には資本業務提携したキリンの独自素材「プラズマ乳酸菌」を活用したサプリメントの発売も控えているとのことです。

 

▼キリンの独自素材プラズマ乳酸菌を使用した「イミューズ

 

その他事業

その他事業には主に下記商品の売上が含まれます。

 

「青汁」

発芽米」

 

 

その他、低刺激・適正着圧にこだわった肌着事業も展開しています。

 

海外事業

ファンケルの海外事業についてもみていきましょう。

 

主な展開エリアは中国、米国、欧州です。

 

海外子会社にFANCL ASIA (PTE) LTDやFANCL INTERNATIONAL,INCなどがあります。

 

直近の海外事業における事業買収やトピックは下記の通りです。

 

・2000年3月

100%子会社FANCL ASIA (PTE) LTDをシンガポールに設立。

 

・2008年1月

FANCL INTERNATIONAL,INC.の100%子会社boscia,LLCを米国に設立。

 

海外売上高比率は8%です。

 

ファンケルの強み

私が考えるファンケルの強みは下記2点です。

 

マルチチャネルを有している

ファンケルは通信販売、店舗販売、卸販売と多彩な販売チャネルを有しています。

 

通販での売上が約4割あるため、今回の新型コロナウィルス感染拡大の中でも逆境をチャンスに変えてマルチチャネルの強みを発揮しています。

 

海外展開のさらなる可能性

先ほども触れた通り、ファンケルは中国、米国、欧州を中心に海外展開を強化しています。

 

特にアジアでは高品質・低価格の日本の安心ブランドのサプリメントや化粧品はさらなる拡大の余地があります。

 

ボタニカルサイエンスをテーマにした海外専用ブランド「ボウシャ」は北米の強化はもちろん、今後は欧州・中東への展開も計画されています。

 

ファンケルの中長期戦略

ファンケルの今後の経営方針を有価証券報告書の【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】やホームページから抜粋しています。

 

会社の目指す方向性を理解した上で、自分の能力・実現したいことをからめて説明できるようになると面接は必ずうまくいきます。

 

海外事業の本格成長

ファンケルではアジア地域を重点市場と位置付けつつ、北米市場へチャレンジ、海外事業の本格的成長を目指しています。

 

例えばアジアでは”無添加”の価値の訴求強化や現地のニーズに合わせた専用品の拡充などを計画しています。

 

2030年度の海外売上高比率は25%を目標として掲げています。

  

健康寿命の延伸

ファンケルは健康寿命の延伸という社会課題の解決に向けて取り組んでいます。

 

その中で2019年には同じく健康をキーワードに企業成長を目指すキリンと資本業務提携を結び、それぞれの素材やブランド、販売チャネルを活かしてシナジー効果を生み出していく計画です。

 

さいごに

いかがでしたか?

 

ファンケルの事業内容や強み、今後の戦略について研究しました。

 

個人的な就職・転職おすすめ度は

★★★★☆

 

・アジア地域を中心とした海外事業のさらなる拡大が見込める。

・多彩な販売チャネルで今後の消費行動の変化に対応することができる。

・後発のプレステージ製品に勝機を見出せるか。

 

それではファンケルの強み×自分の強みをうまくアピールしてみてくださいね!

応援しています!

 

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

 

 

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参考資料

株主・投資家向け情報|FANCL ファンケル