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【大手メーカー元採用担当者が解説!】他人と差がつく企業研究のやり方

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こんにちは。misato です。

 

今回は「企業研究」をテーマに書いていきたいと思います。

 

▼こちらの記事はこのような方におすすめの記事です。

❶企業研究の具体的なやり方がわからない方

 

❷企業研究に時間がかかってしまう方

 

❸採用ホームページを見たり、会社説明会の情報だけで企業研究を終えてしまっている方

私は大手メーカーで新卒・中途の採用担当を経験しました。

 

自己PRは完璧であるにも関わらず、企業研究があまりにも浅く残念な結果になってしまった就活生・転職者を多く目にしてきました。

 

こちらでは他人と差がつく、効率的な企業研究のやり方についてご紹介しています。

 

企業研究のやり方をマスターして、あなたにぴったり合う企業を見つけてくださいね!

 

 

なぜ企業研究が大切なのか?

まず企業研究とはその会社の扱っている商品や年収などの概要はもちろん、その企業の強みや弱み、今後の戦略などを徹底的に把握することです。

 

例えば具体的に食品メーカーについてみていきましょう。

 

国内の人口減少”は今後食品メーカーにとって重要な市場の変化のひとつです。

 

国内の人口が減少するということは食べる人の数が減っていくため、今までと同じ商品ラインナップやプロモーションだけでは売上は衰退していくことが予想されます。

 

つまり国内の人口減少は、今後食品メーカーにとって弱みとなるでしょう。

 

このような状況の中で各社食品メーカーは将来を見据えさまざまな取り組みを行っています。

 

具体的には…

 

・高齢化が進む国内ではシニアに受入性の高い商品ラインナップの拡充。

 

・人口増加、市場拡大が見込める海外市場のさらなる拡大。

 

企業研究ではこういった会社の中長期的な方向性、戦略を把握することが大切です。

 

その上で、

 

・その会社の戦略に共感できるか?

(自分が社会に出て実現したいことと合っているか?)

 

例えば自身のやりたいことは「食を通じて人々の生活を豊かにしたい」

 

→シニアに受入性の高い健康価値の高い商品を数多く発売する方向性に共感できる。

 

・会社が考えている方向性の中で自分の強みをどのように発揮できるか?

(自分の能力を活かして活躍できる環境か?)

 

例えば自身の強みは「海外への留学経験」

 

→さらなる海外事業の拡大に貢献することができる。

 

このように企業研究を行うことで自分の価値観にあった会社を見つけることができます。

 

そして企業分析の結果と自己分析の結果をかけ合わせて考えることで志望動機を整理することができます。

 

他人と差がつく企業研究のやり方

企業研究のやり方として、まず採用ホームページや就職四季報を見る、会社説明会に行くというのは正解です。

 

多くの人はそれで満足していると思うのですが、それでは他人と同じ情報しか得られず差別化ができません。

 

▼私が採用担当時代、エントリーシートを見たり面接をしていてよく感じていたことはこちら。

 

「みんな同じような志望動機だなぁ」

「あ、この志望動機見るの3回目。コピペだ」

本当にうちの会社に入りたいのかな?

 

やはりコピペの志望動機では本気度は伝わりません。

 

ということでここからは他人と差がつく企業研究の方法を紹介していきます。

 

他人と差がつく企業研究、それは…

 

 

有価証券報告書を読む!

 

 

ということです。

 

みなさんは有価証券報告書をご存知でしょうか?

 

有価証券報告書とは…

 

上場会社、店頭登録会社、有価証券届出書提出会社、その他過去5年間において事業年度末日時点の株主数が1,000人以上となったことがある有価証券の発行者が、金融商品取引法(第24条)に基づき、各事業年度終了後3か月以内に内閣総理大臣への提出を義務づけられている書類のことをいいます。

企業の概況、事業の状況、経理の状況等の、投資判断に資するような様々な企業情報が記載されています。東京証券取引所ホームページより引用

 

難しく書いてありますが、要は東京証券取引所に株式を上場している会社であれば企業の概況や事業の状況についてその会社の詳細な企業情報を記載したありがたい資料がある!ということなのです。

 

ただ有価証券報告書は大変ボリュームがある資料なので、ポイントをおさえて読んでいきましょう。

 

具体的な企業研究のやり方

ここからは具体的な企業研究のやり方を解説していきます。

 

具体的な企業で解説した方がわかりやすいと思いますので、今回は食品メーカーのグリコを例に有価証券報告書のチェックポイントを一緒にみていきましょう。

 

有価証券報告書の掲載場所

グリコの有価証券報告書はこちらから閲覧することができます。

 

どの会社も基本的には投資家に向けた情報として「IR情報」「投資家情報」のページに掲載していることが多いです。

 

「グリコ 有価証券報告書」で検索しても閲覧可能だと思います。

 

表紙

こちらでは本社の場所や社長の名前を確認することができます。

 

【代表者の役職氏名】

代表取締役社長 江崎 勝久

 

【本店の所在の場所】

大阪市西淀川区歌島四丁目6番5号

 

グリコ有価証券報告書より引用)

  

グリコの現在の社長は江崎社長(創業者 江崎利一氏の孫ですね)本社は大阪にあるということがわかります。

 

第1-1主要な経営指標等の推移

直近5年間の売上や利益はもちろん、純資産やキャッシュフローの推移を確認することができます。

 

第1-2 沿革

これまでの会社に歴史に重大な影響を与えたものを中心に時系列でみることができます。

 

創業の年や直近の会社の事業買収、譲渡など会社の業績に影響を与えるような大きなイベントを確認することが可能です。

 

第1-3 事業の内容

グリコが展開している事業の大枠をつかむことができます。

 

グリコがチョコレートやアイスクリームなどの製造販売をしていることはみなさんご存知だと思います。

 

しかしグリコは他にも澱粉・色素等の製造販売といった食品原料事業も営んでいること、みなさんご存知でしたか?

 

こちらの事業の内容を読むと、その会社のこうした意外な事業を発見できることもあります。

 

第1-5 従業員の状況

こちらでは従業員数や平均勤続年数、そしてみなさんが大変知りたい情報であろう平均年間給与(平均年収)が掲載されています。

 

グリコの年収は797万円だということがわかりますね。(2019年12月時点)

 

第2-1経営方針、経営環境及び対処すべき課題等

こちらには企業研究はなぜ大事なのか?のところで記載した、企業研究の重要なポイントである企業の中長期的な戦略について主に掲載されています。

 

グリコの中長期的な経営戦略として下記の点について説明されていますね。

 

①経営資源の「選択と集中」による競争力の強化

 

②持続的成長に向けた経営基盤の強化

 

第2-2事業等のリスク

こちらにはグリコが抱える中長期的なリスクについて掲載されています。

 

製品開発や原材料調達、天候に関するリスクについて詳細な説明がされています。

 

当社グループは、「おいしさと健康」を企業理念として掲げ、独創的で価値のある製品を提供するための研究開発活動を行っております。一方で、お客様の嗜好の多様性や健康志向の高まり、国内の少子高齢化等、当社グループを取り巻く環境は大きく変化しております。このような市場の変化に迅速に対応し、付加価値の高い製品を開発することが、今後の当社グループの事業拡大にとって重要な取り組み課題であります。グリコ有価証券報告書より引用)

 

グリコは今後も消費者のニーズを取り込む独創的で価値のある製品の提供を重要な取り組み課題として挙げています。

 

第2-5 研究開発活動

こちらにはグリコの研究活動の詳細が掲載されています。

 

理系の学生で研究職を目指す方には必ずチェックしていただきたい内容です。

 

新製品開発はもちろんですが、アーモンド原料に関する健康機能開発や新素材のパプリカキサントフィル「PapriX」の健康機能の開発などの基礎研究、応用研究の内容も説明されています。

 

ご自身の研究分野とのシナジーについて考えてみるとよいと思います。

 

第3 設備の状況

こちらにはグリコの設備投資や国内外の工場の詳細が掲載されています。

 

理系の学生でエンジニア職を目指す方には必ずチェックしていただきたい内容です。

 

どこにどのような拠点(工場)があるのか、どのような事業により多くの設備投資を行っているのかが確認できます。

 

さいごに

いかがでしたか?

 

企業研究の重要性、具体的なやり方について説明しました。

 

有価証券報告書を使用した企業研究のやり方は、はじめは時間がかかるかもしれませんが、書いている場所さえ覚えてしまえば各社共通で比較をすることができるので便利です。

 

補足として、非上場会社は有価証券報告書の発行がありませんのでご注意ください。

 

例えばロッテやミツカンなどは証券取引所に株式を上場していないので、この企業研究のやり方はできません。

 

また、こちらのブログでは私自身が行った多くのメーカーの企業研究結果を公開しています。

 

 

是非参考にしていただけると嬉しいです。

 

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

 

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