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【2020年度版】ポーラ・オルビスの企業研究|気になる年収と志望動機のヒント|就活・転職に

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こんにちは。misato です。

 

私は採用担当の経験があり、今でもリクルーターとして活動している大手メーカー勤務の社員です。

 

元採用担当者の経験上、やはり企業研究を熱心にやっていただけた方の志望動機、この会社で実現したいことにはグッと心を掴まれます。

 

その方が活躍するイメージもつきやすく、一緒に働いてみたいと思えるからです。

 

つまり企業研究を制する者は合格への可能性が一段高くなります!

 

企業研究のやり方について詳しく書いていますのでこちらも参考にしてください。

 

 

こちらでは採用担当者の視点で企業研究をしてわかったその会社のポイントを書いています。

 

今回は「株式会社ポーラ・オルビスホールディングス(以下、ポーラ・オルビス)」の企業研究です。

 

ポーラ・オルビスへ就職、転職をご検討中のみなさんの参考になれば幸いです。

 

基本情報

まずはポーラ・オルビスの基本情報です。

 

社名 株式会社ポーラ・オルビスホールディングス
創業 2006年
本社所在地 東京都中央区銀座1丁目7番7号
従業員数(単体) 146名
平均年齢 44.0歳
平均勤続年数 4.6年
平均年収 783万円

(2019年12月時点の情報です)

 

株式会社ポーラ・オルビスホールディングスは株式会社ポーラ、オルビス株式会社を傘下に持つ純粋持ち株会社です。

 

純粋持ち株会社といえば、株式会社 明治、Meiji Seika ファルマ株式会社などを傘下に持つ明治ホールディングス株式会社と同じですね。

 

 

従業員数は株式会社ポーラ・オルビスホールディングスに勤務している人の数を記載しています。

 

連結人数だと4,048名です。

 

業績推移

ポーラ・オルビスの直近5年間の業績推移についてみていきましょう。

 

売上高

 

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(ホームページをもとに作成)

売上高に関しては右肩上がりに成長していましたが、直近通期決算は落ち込んでいるのがわかりますね。

 

直近通期決算における売上高の前年比は88%と不調です。

 

この5年間の売上高伸長率は102%と微増収です。

 

営業利益

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(ホームページをもとに作成)

 営業利益に関しても売上高と同様の動きで、右肩上がりに成長していましたが、直近決算では落ち込んでいることがわかりますね。

 

直近通期決算における営業利益の前年比は79%と苦戦しています。

 

しかしこの5年間で利益は約1.4倍になっています。

 

営業利益率は14.2%と、同業界の資生堂(10.1%)と比較すると高いですね。

 

事業内容

まずはざっくり、どういう事業がどういう規模を占めているかみていきましょう。

 

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(ホームページをもとに作成)

最大の売上高はビューティケア事業で、2位以下は不動産事業、その他事業とつづきます。

 

その他事業とはビルメンテナンス事業です。

 

つづいて利益も確認しましょう。

 

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(ホームページをもとに作成)

※利益調整額は除いて算出しています。

 

最も利益を生み出しているのはこちらもビューティケア事業、2位以下は不動産事業、その他事業とつづきます。

 

売上高と営業利益で順位の変動はありませんでした。

 

改めて売上高、営業利益、営業利益率の一覧です。

 

  売上 営業利益 営業利益率
ビューティケア事業 2,149億円 302億円 14.1%
不動産事業 26億円 10億円 39.0%
その他事業 24億円 1億円 5.4%

(ホームページをもとに作成)

 

POINT

 

・最も売上の貢献が高いのはビューティケア事業

 

・最も利益の貢献が高いのもビューティケア事業

 

・最も利益率の貢献が高いのはビューティケア事業

 

ビューティケア事業が揺るぎない事業の柱ということですね。

 

これらのポイントを頭に入れた上で、事業の詳細について確認していきましょう。

 

ビューティケア事業

ビューティケア事業には化粧品やスキンケア、インナーケア商品などの売上が含まれます。

 

代表商品は下記の通りです。

 

・基幹ブランド

「POLA」「ORBIS」

 

・海外ブランド

「Jurlique」「H2O PLUS」

 

・育成ブランド

「THREE」「DECENCIA」「Amplitude」「ITRIM」「FIVEISM×THREE」

 

最も売上高も利益も高い、ポーラ・オルビスの主柱事業ですね。

 

ビューティケア事業の内訳

ブランド別の売上構成比はこちらです。

 

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(ホームページをもとに作成)

最も売上の貢献が高いのは基幹ブランドである「POLA」、つづいて「ORBIS」となり、この2大ブランドで8割以上の構成比を占めます。

 

海外ブランドの「Jurlique」「H2O PLUS」は事業買収で取得しています。

 

・2011年

アメリカの化粧品会社「H2O PLUS HOLDINGS,LLC」(現H2O PLUS HOLDINGS,INC.)買収

 

・2012年

オーストラリアの化粧品会社「Jurlique International Pty. Ltd.」買収

 

海外子会社に宝麗美容電子商務(広州)有限公司やORBIS ASIA PACIFIC Headquarters PTE.LTD.などがあります。

 

売上高、営業利益、営業利益率の一覧です。

 

  売上 営業利益 営業利益率
ポーラブランド 1,355億円 255億円 18.8%
オルビスブランド 507億円 93億円 18.2%
Jurliqueブランド 78億円 -30億円 -38.2%
H2O PLUSブランド 15億円 -8億円 -56.1%
育成ブランド 194億円 -8億円 -4.1%

(ホームページをもとに作成)

 

基幹ブランドである「POLA」「ORBIS」以外は現時点で赤字です。

 

ポーラ・オルビスの強み

私が考えるポーラ・オルビスの強みは下記2点です。

 

ダイレクトセリング

ポーラ・オルビスは小売りを介するのではなく直接お客様に商品をお届けするダイレクトセリングを採用しています。

 

「POLA」は全国展開している「ポーラ ザ ビューティ」や百貨店を中心に、「ORBIS」は通販中心に販売を行っています。

 

お客様の購買データを直接取得できたり、自社で価格をコントロールできるため、安定した収益基盤を確立することができています。

 

スキンケア製品の強さ

ポーラ・オルビスの研究開発の最大の特長は、「シワ・シミ」の領域にリソースを集中させていることです。

 

そうした研究開発力を活かして、2017年に業界初となる「シワを改善する」医薬部外品 「【POLA】リンクルショット」を発売しています。

 

スキンケア領域に特化した研究と技術開発に磨きをかけることで、市場での競争力の優位性を発揮し、高いリピート率や収益性を実現しています。

 

ポーラ・オルビスの中長期戦略

ポーラ・オルビスの今後の経営方針を有価証券報告書の【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】やホームページから抜粋しています。

 

会社の目指す方向性を理解した上で、自分の能力・実現したいことをからめて説明できるようになると面接は必ずうまくいきます。

 

基幹ブランドの安定成長とグループ収益牽引

基幹ブランドである「POLA」の長期的な安定成長につながる事業基盤強化と、「ORBIS」の成長軌道の回復に取り組んでいきます。

 

強いブランドをより強くし、効率的に売上・利益を上げていく戦略ですね。

 

海外事業全体での黒字化必達

まだ赤字である海外ブランド「Jurlique」「H2O PLUS」の黒字化を目指しています。

 

「POLA」や「ORBIS」は重点国である中国を中心に展開強化を行います。

 

育成ブランドの拡大成長・新規ブランド創出・M&A

「THREE」事業拡大を継続、「DECENCIA」の新ブランディングによるターゲット拡大を目指しています。

 

その他M&Aを重点戦略と位置付け、有力なブランド探索を実施しています。

 

さいごに

いかがでしたか?

 

ポーラ・オルビスの事業内容や強み、今後の戦略について研究しました。

 

個人的な就職・転職おすすめ度は

★★★★☆

 

・女性のニーズが高いスキンケア製品の強さ。

・積極的なM&A戦略でさらなる成長を見込む。

・赤字の海外事業の早期黒字化に期待。

 

ポーラ・オルビスの強み×自分の強みをうまくアピールしてみてくださいね!

 

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

 

 

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参考資料

ポーラ・オルビス ホールディングス - 株主・投資家情報