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【2020年度版】森永製菓の企業研究|気になる年収と志望動機のヒント|就活・転職に

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こんにちは。misatoです。

 

私は採用担当の経験があり、今でもリクルーターとして活動している大手メーカー勤務の社員です。

 

元採用担当者の経験上、やはり企業研究を熱心にやっていただけた方の志望動機、この会社で実現したいことにはグッと心を掴まれます。

 

その方が活躍するイメージもつきやすく、一緒に働いてみたいと思えるからです。

 

つまり企業研究を制する者は合格への可能性が一段高くなります。

 

企業研究のやり方について詳しく書いていますのでよかったらこちらも参考にしてください。

 

 

こちらでは採用担当者の視点で企業研究をしてわかったその会社のポイントを書いております。

 

今回はお菓子メーカーの中でも人気のある「森永製菓株式会社(以下、森永製菓)」の企業研究です。

 

森永製菓へ転職、就活をご検討中のみなさんの参考になれば幸いです。

 

基本情報

まずは森永製菓の基本情報です。

 

社名 森永製菓株式会社
創業 1899年
本社所在地 東京都港区芝5-33-1
従業員数(単体) 1,334名
平均年齢 41.9歳
平均勤続年数 18.3年
平均年収 783万円

(2020年3月時点の情報です)

 

業績推移

森永製菓の直近5年間の業績の推移についてみていきましょう。

 

売上高

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(ホームページをもとに作成)

売上高に関しては右肩上がりに成長していることがわかりますね。

 

直近通期決算における売上高の前年比は102%と好調です。

 

この5年間で売上高は約1.2倍になっています。

 

営業利益

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(ホームページをもとに作成)

営業利益に関しても同様、右肩上がりに伸ばしています。

 

2018年度には200億円を突破し、直近では営業利益率も10%台に乗せています。

 

5年前と比較すると、営業利益は約1.6倍になっていることがわかります。

 

菓子業界No.1である明治の営業利益率(8.2%)より森永製菓の営業利益率(10.2%)の方が高いですね。

 

 

事業内容

まずはざっくり、どういう事業がどういう規模を占めているか大枠をつかみましょう。

 

森永製菓には厳密に申し上げると食料品製造、食料卸売(業務用)、不動産・サービス、その他事業があります。

 

しかし売上高の9割以上を食料品製造セグメントで稼いでいるので、食料品製造を中心にみていきます。

 

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(ホームページをもとに作成)

 ※食料品製造セグメント内の構成比を表しています。

 

最大の売上高は菓子食品事業、2位以下は冷菓事業、健康事業とつづきます。

 

つづいて利益も確認しましょう。

 

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(ホームページをもとに作成)

最も利益を生み出しているのはこちらも菓子食品事業、2位以下は健康事業、冷菓事業とつづきます。

 

売上高の構成では最下位だった健康事業が利益では2位に浮上しました。

 

改めて売上高、営業利益、営業利益率の一覧です。

 

  売上 営業利益 営業利益率
菓子食品 1,209億円 82億円 6.8%
冷菓 408億円 56億円 13.6%
健康 385億円 70億円 18.3%

(ホームページをもとに作成)

 

POINT

 

・最も売上の貢献が高いのは菓子食品事業

 

・最も利益の貢献が高いのも菓子食品事業

 

・最も利益率の貢献が高いのは健康事業

 

 

これらのポイントを頭に入れた上で、事業の詳細について確認していきましょう。

 

菓子食品

※森永製菓の開示上、菓子食品の中に海外売上高も含まれていますので、国内と海外に分けて説明していきます。

  

まず国内菓子食品の代表商品下記の通りです。

 

「ハイチュウ」

「チョコボール」

「ダース」

「甘酒」

 

つづいて海外での展開についても確認していきましょう。

 

森永製菓では「ハイチュウ」をグローバルブランドとして展開しています。

 

エリア別の売上構成比はこちらです。

 

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(ホームページをもとに作成)

主な展開エリアは米国、中国、台湾で、最も売上の貢献が高いのは米国です。

 

海外子会社に米国森永製菓株式会社や上海森永食品有限公司などがあります。

 

直近の海外における事業譲渡やポイントとしては下記の通りです。

 

・2019年1月

森永キノインドネシア株式会社の株式を譲渡

 

・2019年5月

森永アジアパシフィック株式会社を設立

 

インドネシアからは撤退して、タイに森永アジアパシフィックを設立しています。

 

海外売上高比率は5.3%と未だ1割にも達していません。

 

エリア別の売上高一覧です。 

 

米国 64億円
中国・台湾・輸出 47億円

(ホームページをもとに作成)

 

菓子食品は最も売上も利益も稼いでいる事業ですね。

 

 

冷菓

こちらにはアイスクリームの売上が含まれます。

 

代表商品は下記の通りです。

 

「チョコモナカジャンボ」

「アイスボックス」

「ビスケットサンド」

 

「チョコモナカジャンボ」は19年連続売上が伸びている商品です。

 

健康

こちらはゼリー飲料や健康商品の売上が含まれます。

 

代表商品は下記の通りです。

 

「inゼリー」

「inバー」

「おいしいコラーゲンドリンク」

 

「inゼリー」はゼリー飲料市場で圧倒的なシェアを誇るトップブランドです。

 

最も営業利益率の高い事業ですね。

 

森永製菓の強み

私が考える森永製菓の強みは以下の2点です。

 

健康部門の収益性の高さ

森永製菓の健康事業の営業利益率は18.3%と非常に高いです。

 

ゼリー飲料市場のトップシェア商品「inゼリー」を有し、市場で確固たる地位を確立しています。

 

そのため効率的に利益を確保できる体質になっており、高い営業利益率を実現できています。

 

その他健康部門に属する「inバー」も年々売上を伸ばしており、“inブランド”の拡大に今後も注目したいところです。

 

海外事業における積極的な事業展開

上述したように森永製菓は米国を中心に、タイで販売子会社を設立、続々と開拓エリアを増やし海外事業の展開強化を行っています。

 

食品セグメントの海外売上高比率は5.3%と未だ低いのですが、積極的な事業展開で今後の成長加速に期待ができます。

 

今後のキーワード

森永製菓の今後の経営方針を有価証券報告書の【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】やホームページから抜粋しています。

 

会社の目指す方向性を理解した上で、自分の能力・実現したいことをからめて説明できるようになると面接は必ずうまくいきます。

 

既存領域の収益性向上

既存領域とは国内の菓子食品事業、冷菓事業を指しており、こちらの収益性をさらに高めるために以下の点に取り組む計画です。

 

・品目数管理、高付加価値商品の開発強化

・より効率的な生産体制の再構築

 

既に甲府と千葉にある2工場を閉鎖し、主力工場である高崎工場への集約に着手しています。

 

ウェルネス商品の拡大

森永製菓では健康事業の主力ブランドであり収益性の高い「inゼリー」を中心とした“inブランド”の価値拡大に注力しています。

 

加えて、「菓子食品」部門の中でも健康切り口を持った商品(具体的にはハイカカオのチョコレート、小麦胚芽のクラッカーなど)の開発も強化しています。

 

「inゼリー」や健康価値を有する菓子食品のことをウェルネス商品と位置づけ、商品開発・プロモーションの強化を行っています。

 

グローバル戦略の加速

海外事業については先ほども触れましたが、今後も積極的なグローバル展開を行う計画で、2020年度の計画としては海外売上高比率10%を目指しています。

 

海外事業における展開強化の方法としては下記の通りです。

 

・最重要市場である米国の事業拡大と収益力強化

・中国・アジア市場におけるブランドの浸透と販路の拡大

 

海外の成長加速が楽しみですね。

 

これらが森永製菓の今後の重点戦略となります。

 

▼菓子業界についてはこちらも読まれています

さいごに

いかがでしたか?

 

森永製菓の事業内容や強み、今後の戦略について研究しました。

 

個人的な就職・転職おすすめ度は

★★★★☆

 

・健康事業の収益性の高さ。

・菓子食品事業の収益性改善が進む。

・菓子メーカーの中では海外売上高比率が低い。

 

森永製菓は国内で健康を切り口としたウェルネス商品の拡大、国内菓子食品・冷菓の収益性向上、および海外市場での展開強化を目指していることがわかりました。

 

国内でロングセラーブランドのさらなる収益性向上に貢献するもよし、留学経験などを活かして海外事業の成長加速に一役買うもよし。

 

それでは森永製菓の強み×自分の強みをうまくアピールして合格を勝ち取ってくださいね!応援しています!

 

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

 

 

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<参考資料>

https://www.morinaga.co.jp/company/ir/library/